ビタミンB2

ビタミンB2が不足すると、口内炎や角膜炎、皮膚疾患などがおこりますが、妊婦はさらに、妊娠中毒症や胎児の発育障害をおこすおそれがあります。
ビタミンB2はリボフラビンともいい、黄-黄だいだい色のビタミンです。
発育のビタミンと呼ばれ、正常な発育には不可欠で、不足すると成長不良になるので、妊娠時や成長期の子供にはとても大切な成分です。
糖質、脂質、タンパク質の代謝に必要で、特に脂肪からエネルギーを作るときに補酵素として働きます。
従って、脂肪摂取が増えると必要量も増えます。
また、肌や粘膜の健康を保つ働きがあるので、美肌のビタミンと呼ばれることもあります。
不足すると、肌が脂っぽくなったり、小鼻のわきなどに脂肪のぶつぶつができる脂漏性皮膚炎や吹き出物ができます。
このほか、口内炎、舌がはれて痛む舌炎、唇がはれて赤くなる口唇炎など、不足すると皮膚炎を起こします。
これは、必須脂肪酸から作られる生理活性物質のひとつ、プロスタグランジンの不足を招くためと考えられています。
最近では、動脈硬化の原因になる過酸化脂質の分解を促す作用も注目されています。
日ごろから、多めにとるようにしましょう。
ビタミンB2を豊富に含む食品としては、レバー、酵母、卵、肉類、牛乳、緑黄野菜などがあります。
ビタミンB2とは?
リボフラビン (Riboflavin) は、ビタミンB2 (Vitamin B2) とも呼ばれ、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質で、ヘテロ環状イソアロキサジン環に糖アルコールのリビトールが結合したものである。
かつては成長因子 (growth factor) として知られていたことからビタミンGと呼ばれたこともある。
生体内においては脂肪、炭水化物および蛋白質の代謝や呼吸、赤血球の形成、抗体の生産、正常な発育に必要とされる。
甲状腺の正常な活性の維持や、皮膚、爪あるいは頭髪をはじめ体全体の正常な健康状態の維持に不可欠であり、不足すると舌炎や皮膚炎などの症状を生じる。
リボフラビンは、白内障を含む多くの眼の疾患の予防や治療に役立ち、眼の充血、乾燥、かゆみ、眼精疲労といった症状を改善することもある。
乳、卵白、ホウレンソウに多く含有される。

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ビタミンC

ビタミンCはホルモンの分泌機能の維持に役立ち、血液の凝固作用を強めたり、細菌に対する抵抗力を強めます。
このビタミンCが不足すると、壊血病や皮下出血をおこしますが、妊娠時に欠乏した場合には、妊娠中毒症と早・流産の危険も生じます。
その他、貧血や分娩時の多量の出血、さらに胎児の発育不良といった悪影響があります。
柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ)、アセロラ、キウイフルーツ、トマトはビタミンCの含有量が非常に多い。
その他にビタミンCの多く含まれる食品としては、グァバ、パパイヤ、ブロッコリー、芽キャベツ、ブラックベリー、イチゴ、カリフラワー、ほうれん草、マスクメロン、ブルーベリーがある。
多くの食品やサプリメントにおいて、「レモン○個分のビタミンC」という表現が用いられるが、このとき「レモン1個分のビタミンC」は20mgに換算される。
なお、この表記は農林水産省によって昭和62年に制定された「ビタミンC含有菓子の品質表示ガイドライン」によるものであるが、ビタミンCが主成分であるビタミン添加菓子を対象とするものであり、それ以外の食品やサプリメントに対して用いることは適当でない。
ビタミンCとは?
ビタミンC (Vitamin C) とは、アスコルビン酸(C6H10O6)のうち特にL型の光学異性体の方を指す。
水溶性ビタミンであり、生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている。
人間は、アスコルビン酸を生体内で合成できないために、その必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要があることから、ビタミン類として扱われている。
一方、多くの動物にとっては、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質である。
体内で合成できないのは、モルモットや霊長類の一部(人間を含む)など一部だけである。

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ビタミンB12

アメリカの標準によると、妊娠中の母親は毎日2.2μg、哺乳中の母親は2.6μgを必要とします。(参考までに、成人男性の一日のビタミンB12の推奨摂取量は2~5μg。)
菜食の母親は特に不足しがちですので、のりや酵母(イースト)、卵や牛乳・チーズなどの乳製品から意識して摂取するようにしましょう。
毎日一個の卵と2~3杯の牛乳があれば、十分のビタミンB12が補充できます。
1種類の食品で摂取する場合、卵だと4~5個(黄身100グラム中にはビタミンB12が2.4μg含まれています。)のりだと、全版1~3枚。牛乳だと、1リットル必要です。
B12は、DNAの合成、造血の過程と神経発育において一番重要な役割を果たし、充分にあると落ち着きが出て、記憶力・集中力を高める効果があります。
また、悪性貧血を予防し、神経の働きを正常に保ちます。
ほかに神経伝導素の合成にも必要です。また、葉酸と協力して赤血球の合成を助けています。
 
逆に欠乏すると巨紅血球型貧血、成長が遅い、神経の発育不良などの病気にかかります。
神経過敏になり、ふさぎ込んだりします。
貧血や身体がだるくなり、記憶力・集中力が低下します。
その他 舌の痛みを伴う炎症、味覚の低下、目の神経系の機能障害、食欲不振や消化不良・下痢、手足のしびれ・痛み、運動失調など。
成人菜食者の血の中は、ビタミンB12の濃度が低くても、生理機能に影響はありません。
但し、妊娠と哺乳期間中、母親は自分と赤ちゃんに必要な分を摂らなければ、赤ちゃんの神経系統の発育に影響が出ます。
6ヶ月以下の赤ちゃんは、毎日ビタミンB12を0.3μg必要とします。
6~12ヶ月目になったら、0.5μgが必要です。
母乳の量が足りない場合は、ほかにビタミンB12のミルク或いは赤ちゃん用の食品による補充さえすれば、赤ちゃんは健康に成長していきます。
もし、ビタミンB12不足の症状が出たら、すぐに補充すれば赤ちゃんは正常に回復します。
ビタミンB12とは?
シアノコバラミン(Cyanocobalamin、コバラミン、Cobalamin)は、ヒドロキソコバラミンともにビタミンB12 (Vitamin B12) とも呼ばれ、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質である。
C63H88O14N14PCo(分子量1355.4)
B群ビタミンのひとつだが、12は見付かった順番を表す数字ではない。
相継いで発見されたB群ビタミンと重複しないように大き目の数字を付けたらしい。
シアノコバラミンは化合物を単離する際の人工産物で、喫煙者などの特殊な場合を除き、体内ではシアノコバラミンは存在していないと考えるのが普通になっている。
ポルフィリン類似のコリン環(図の赤色部位)とヌクレオチド(図の緑色部位)の構造をもつ、コバルトの錯体である。
アミノ酸や脂肪酸の代謝および葉酸の生合成に用いられる。
これ自体に補酵素活性は無く、生体内で補酵素型であるメチルコバラミンおよびアデノシルコバラミンに変換される。

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