マタニティー・ブルーズとは?

マタニティ・ブルーズとは、出産直後にみられるうつ様の心やからだの症状のことをいいます。
これは、出産によって胎児胎盤からのホルモンがなくなり、からだのホルモンバランスが変化することによって起きるといわれています。
日本人女性の頻度は25~50%くらいです。
症状は、涙もろさ、抑うつ気分、不安、緊張、集中力の低下、焦燥感などの精神症状と、頭痛、疲労感、食欲不振などの身体症状がみられます。
産後3~5日にピークがあり、1週間程度で自然と症状がなくなってきますので、特に治療は必要ありません。
夫や家族に協力していただいて、家事を手抜きしたり、ゆっくり休んでみてください。
しかし、このような症状が産後4週間以上続く場合には、産後うつ病の心配がありますので、かかりつけの医師や助産師、保健師に相談して診てもらってください。

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2006年7月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:出産後の疑問

妊娠中に薬を飲んでいいの?

妊娠中に飲んだ薬は胎盤を通して赤ちゃんに移行することもあり、自己診断で市販の薬を使わず、医師に相談して処方してもらった薬を使いましょう。
また、処方された薬でも一度に大量に飲んだり、別の薬と一緒に飲んだりすることは避けましょう。
しかし、薬をこわがって飲むのを避けたためにかえってお母さんの病気を悪くしてしまっては赤ちゃんにも悪影響を起こしますので、病気で医師から飲むように指示された場合にはきちんと服用しましょう。
薬による胎児への影響は、薬の種類、量、妊娠週数が関係します。
妊娠4週~12週ごろは、器官形成期といって赤ちゃんの大事なからだの部分がつくられる時期ですので注意が必要です。
市販の薬の場合、薬の名前、成分、効能などを書いた箱や説明書を持って、主治医や産婦人科医に相談してください。

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妊娠中のたばことお酒は?

たばこには一酸化炭素やニコチンなど4,000種以上の化学物質、200種以上の発がん性物質が含まれています。
一酸化炭素やニコチンは、おなかの赤ちゃんへの栄養・酸素不足を招き、低出生体重児や早産の原因となります。
喫煙により早産は1.5倍、周産期死亡(妊娠28週~生後1週までの死亡)は1.2~1.4倍、低出生体重児は2倍に頻度が高まるとされています。
また、出産後の喫煙は乳児突然死症候群の危険率を上げるという報告もあります。
受動喫煙でも胎児へのニコチン移行が確認されており、夫や家族の協力も非常に大切です。
妊娠中の飲酒によりアルコールは胎盤を通じておなかの赤ちゃんに移行します。
アルコールは、胎児の脳や頭・顔の形、心臓、骨など全身に影響を及ぼしますので、妊娠初期の過度の飲酒、慢性的な飲酒は控えてください。
母乳にもアルコールは移行しますので、授乳中の大量の飲酒は赤ちゃんにアルコール中毒を起こしたり、発育、発達に影響を及ぼしますので、授乳中も大量、慢性的な飲酒は控えた方がいいでしょう。

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妊娠中にコーヒー紅茶はだめ?

コーヒーや紅茶、お茶で問題となるのは、カフェインです。
カフェインは血管を収縮させたり拡張させたりする働きがあり、妊娠中に大量に摂取すると、赤ちゃんの発育を抑え、お母さんの動悸(どうき)や不眠の原因となります。
1日に2~3杯程度のコーヒー、紅茶、お茶は問題となりませんが、がぶがぶ飲むことは控えましょう。
お茶には緑茶、番茶、ほうじ茶、中国茶などの種類がありますが、カフェインが特に多いのは抹茶で、玉露や煎茶(せんちゃ)も割に多いようです。
カフェインが少ないのは玄米茶です。
また、お茶にはタンニンといわれる成分が含まれており、これは鉄分の吸収を抑えますので、貧血の薬を飲むときや食事のときは水や麦茶を飲むほうがいいでしょう。

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