妊婦さん、マグロ控えめに 水銀、胎児に影響

妊婦や妊娠の可能性がある人は好きなマグロも控えめに――。
厚生労働省は、魚介類などに含まれる水銀の安全性の基準を見直し、今秋から国民に注意を呼びかける。
ただし、多量に食べない限り影響はなく、むしろ健康によい食材として、バランスのとれた摂取を勧めている。
同省の薬事・食品衛生審議会の部会が12日決めた。
今後1カ月間、一般の意見を聴いたうえで、10月にも都道府県に新たな注意事項を通知する。
新たな基準は、平均的な1回分の摂取量を80グラム(刺し身1人前程度)とした場合、クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロは週1回まで、ミナミマグロ(インドマグロ)は週2回まで。
ほかのマグロ類やツナの缶詰などは、特段の注意は必要ないという。このほかキダイ、クロムツなども週2回までなどとした。
同省は03年、妊婦らはメカジキやキンメダイの摂取を週2回以下にするなどの注意事項を公表したが、マグロ類は一度に食べる量が少ないなどの理由で見送られていた。
今回は、国際機関が基準を厳しくしたことなどから見直すことにした。
魚介類には食物連鎖を通じて微量の水銀が含まれており、胎児への影響を指摘する報告がある。
聴覚反応が微妙に遅れるなどの影響が出るとされるが、将来の社会生活に支障が出るようなものではないという。

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