鉄分
鉄分は血色素の主成分で、血液を作るうえで重要な役目を持っています。鉄分が不足すると貧血の原因になり、また疲れやすくなります。
妊娠中期過ぎになると貧血を起こしやすくなるのは、胎児が急速に大きくなってゆくため、一日に5ミリグラム近い鉄分が胎児に移行するためです。
妊婦は出産の際にある量の出血は避けられませんが、貧血がなおっていないと微弱陣痛や弛緩出血などの合併症が多くなり、出血量は増加します。
これは、産後の母体の回復を遅らせるだけでなく、まれには致命的にもなります。
鉄分を多く含む食品には、牛、豚、鶏のレバー、卵、大豆、海草類、緑黄野菜などがあります。
鉄分とは?
赤血球の中に含まれるヘモグロビンは、鉄のイオンを利用して酸素を運搬している。
そのため、体内の鉄分が不足すると、酸素の運搬量が十分でなくなり鉄欠乏性貧血を起こすことがあるため、鉄分を十分に補充する必要がある。
鉄分は、レバーやほうれん草などの食品に多く含まれ、これらを摂取することで改善される。
また鉄の溶解度が小さい土壌で育てられる植物などでは、鉄吸収が不足することで植物の成長が止まり黄化することがある。
この症状は、土壌に水溶性型の鉄肥料を与えるなどすると一時的に改善されるが、植物中に含まれる鉄量が増えるわけではなく、ビタミンAの含有量が増えることがわかっている。
したがって、鉄肥料を与えることは植物中の鉄分ではなくビタミンAを増やすことに役立つ。
植物の鉄欠乏を長期的に改善するには、土壌に大量の硫黄を投入するなどして、土壌質を変える必要がある。
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2004年8月26日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:妊娠中に必要な栄養