赤ちゃんのあざ(蒙古斑)
赤ちゃんにみられるあざのうち、赤いいわゆる赤あざは、医学的には「血管腫(けっかんしゅ)」といいます。
隆起のない境界明瞭(めいりょう)な「単純性血管腫」は、広がることはないですが、自然に消えることもありません。
皮膚の表面から隆起して柔らかい「いちご状血管腫」は、生まれてすぐからみられ、生後2~3か月ころに大きくなる場合もあります。
多くは6~7歳ころまでに消えますが、完全に消えないこともあります。
「海綿状血管腫」というあざは、皮膚の深いところにあり青っぽく見えます。
自然に消える傾向がありますが、皮膚の萎縮(いしゅく)を起こすこともあります。
顔やうなじの赤ぶどう酒色のあざは「正中母斑(せいちゅうぼはん)」と呼ばれ、多くは自然消退します。
青くみえる青あざの代表は「蒙古斑(もうこはん)」です。
腰、背部、肩甲骨部などに大小様々にみられます。
真皮の深いところにあるメラニンが透けてみえているもので、6~7歳ごろまでには消えます。
蒙古斑に似ていて、青色がさらに濃く、青黒色の部分もあるようなあざは「青色母斑」といい、自然に消えることはありません。
皮膚から隆起しない褐色の扁平(へんぺい)なあざは「扁平母斑」といい、表皮のメラニンが多くなっているものです。
大きくなることはないですが、自然に消えることもありません。
黒あざは「色素性母斑」と呼ばれ、自然と消えることはありません。
白く色がぬけたようにみえる白あざも消えません。
あざはお母さんにとって、とても気になるものです。
治療法の進歩により早くから治療を行うことが多くなり、成績も上がってきています。
全身性の疾患の一部としてみられることもありますので、早めに小児科医、皮膚科医に相談してみてください。
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2006年8月13日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:赤ちゃんの事を知ろう