2004年10月
« 2004年09月 | メイン | 2004年11月 »2004.10.31 皮膚カンジダ症(ひふかんじだしょう)
2004.10.30 気管支炎(きかんしえん)
2004.10.29 肺炎(はいえん)
2004.10.28 クループ
2004.10.27 アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん)
2004.10.26 気管支喘息(きかんしぜんそく)
2004.10.25 アレルギー性鼻炎(アレルギーせいびえん)
2004.10.24 食物アレルギー(しょくもつアレルギー)
2004.10.23 小児ストロフルス(しょうにストロフルス)
2004.10.22 ミルクプロテインアレルギー
2004.10.21 風邪症候群(かぜしょうこうぐん)
2004.10.20 おたふくかぜ
2004.10.19 はしか
2004.10.18 風疹(ふうしん)
2004.10.17 水疱瘡(みずぼうそう)
2004.10.16 インフルエンザ
2004.10.15 プール熱
2004.10.14 突発性発疹(とっぱつせいはっしん)
2004.10.13 りんご病
2004.10.12 百日ぜき(ひゃくにちぜき)
2004.10.11 溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
2004.10.10 B群溶連菌感染症(Bぐんようれんきんかんせんしょう)
2004.10. 9 乳児下痢症(にゅうじげりしょう)
2004.10. 8 細菌性胃腸炎(さいきんせいいちょうえん)
2004.10. 7 胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)
2004.10. 6 肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんしょう)
2004.10. 5 不整脈(ふせいみゃく)
2004.10. 4 動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)
2004.10. 3 心筋症(しんきんしょう)
2004.10. 2 心筋炎(しんきんえん)
2004.10. 1 川崎病(かわさきびょう)
皮膚カンジダ症(ひふかんじだしょう)
『皮膚カンジダ症とは?』
カンジダ菌というカビの一種に感染して、皮膚に湿疹が出ます。
カンジダ菌とは、皮膚の表面や口の中、胃腸などに常に存在する菌で、健康な赤ちゃんは病気になりません。
なんらかの原因で体の皮膚の抵抗力が落ちたり、抗菌薬を飲むことによって体の中のいい菌が失われたりすると、カンジダ菌は増殖します。
おむつかぶれと間違えやすいですが、皮膚カンジダ症の場合、おむつがあたらない部分、くびれやしわの中にまで湿疹が広がります。
よく分からないときは、早めの受診を。
おむつかぶれと間違って、おむつかぶれ用の薬(ステロイド薬入り)を塗ると、病状は悪化するので勝手な判断は禁物です。
逆に、おむつかぶれに皮膚カンジダ症用の抗菌薬入りの軟膏を塗ると、これも悪化しますのでご注意を。
皮膚カンジダ症は、感染すると湿疹ができて薄皮が白くむけたり、小さい水疱や膿を持った膿疱が混じって赤くただれたりします。
前述の通り、勝手な自己判断で薬を塗らず、きちんと受診することをお勧めします。
気管支炎(きかんしえん)
『気管支炎とは?』
その名の通り、気管支に炎症が起きる病気で、大きく次の3種類に分けられます。
急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)
ウイルスや細菌が気管支の粘膜について、炎症を引き起こす病気で、風邪症候群に続いて発症することが多く、高熱を伴いせきをします。
症状が重くなると、息をするのを苦しがり、せきをしたときに吐いたりすることも。
急性細気管支炎(きゅうせいさいきかんしえん)
気管支の一番奥にあたる、細気管支という部分に炎症が起こる病気。
多くの場合は風邪症候群に続いて発症し、ヒューヒュー、ゼーゼーと音がする気管支喘息(きかんしぜんそく)のような息づかいとなり、症状が悪化すると呼吸困難や唇が紫色になるチアノーゼ、肋骨と肋骨の間はへこむ陥没呼吸をするようなこともあります。
ぜんそく様気管支炎
境界線ははっきりした赤い、ときには白い皮膚の盛り上がりが突然現れます。
大きさもさまざまで、虫刺され程度のものから手のひらくらいのものまであり、盛り上がった部位がくっついて広がることもあります。
全身どこにでもでき、かゆみが強いのが特徴です。1歳前の乳児よりも、2~3歳児に良く見られます。
食べ物、薬、細菌・ウイルス感染、虫刺されなどによるアレルギーの一種と考えられますが、原因の特定は難しいとされています。
普段は問題がないのに、体調を崩しているときに特定のものを食べると発症することも。食後30~1時間で症状が出たときは、食事内容に原因があると考えられます。
ほかに、ストレスによるものや急激な温度差による寒冷じんましん、日光に当てるとできる日光じんましんなどもあります。
これらの症状は通常数時間で出たり消えたりを繰り返しますが、症状が強く、唇や口に出たときは要注意。
気道やのどの粘膜が腫れて呼吸困難を起こすこともあります。
肺炎(はいえん)
『肺炎とは?』
細菌やウイルスなどの感染によって起こる病気で、風邪症候群や気管支炎、はしかなどをこじらせ、肺の中まで炎症が広がった状態です。
悪化すると呼吸困難を起こして入院することも。
赤ちゃんや幼児に多い肺炎として、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎があります。
細菌性肺炎
肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、溶連菌などが原因で起こり、ここで挙げる肺炎の中では重症になりやすい肺炎です。
高熱が続いて、せきがひどく、症状が悪化すると呼吸困難になります。
あえぐような呼吸をしてぐったりしたり、呼びかけても反応がない場合などは、すぐに受診してください。
細菌性肺炎は、急激に症状が進むことが多く、呼吸困難やチアノーゼなどを引き起こす恐れもあります。
多くのケースは1~3週間程度の入院を要し、原因となった病原菌にあった、適切な抗菌薬の投与が必要。
呼吸困難で水分補給が十分でない場合は、点滴を使用します。
症状がよくなっても完全に細菌を退治するには、根気よく抗菌薬の投与を続ける必要があります。
ウイルス性肺炎
肺炎の中で、最も頻度が高いのがウイルス性肺炎です。インフルエンザウイルスやアデノウイルスが原因で起こります。
細菌性肺炎に比べると症状は軽く、熱もそれほど高くはならず、早く下がる傾向があります。
赤ちゃんが比較的元気で、水分補給も十分可能なら通院で治療することが可能です。
家庭では安静をしっかり守り、保温・保湿に注意して、十分な水分補給を心がけましょう。
食事は消化がよく、栄養価の高いものを与えましょう。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという、細菌とウイルスの中間くらいの大きさの微生物が原因で起こる肺炎。
せきが激しく、38~39度くらいの熱が1週間ほど続きます。
熱が下がっても、せきはなかなか治まらないこともよくあります。
入院することもありますが、症状が軽い場合は通院でも治療で済むこともよくある肺炎。
家庭では、熱がある場合は安静と保温・保湿を心がけ、せきが楽になるよう、上体を高くして寝かせましょう。
十分な水分補給に心がけ、食事は消化がよく栄養価の高いものを与えましょう。
クラミジア肺炎
クラミジアという微生物が原因で起こる、赤ちゃん特有の肺炎がクラミジア肺炎。熱がそれほど高くならないものの、せきのためにおっぱいが飲めなくなったり、ひどい目やにが出ることもあります。
生後1ヶ月未満に発症しやすい肺炎。
入院することもありますが、症状が軽い場合は通院でも治療で済むこともよくある肺炎。
家庭では、熱がある場合は安静と保温・保湿を心がけ、せきが楽になるよう、上体を高くして寝かせましょう。
十分な水分補給に心がけ、食事は消化がよく栄養価の高いものを与えましょう。
クループ
『クループとは?』
ウイルスや細菌に感染してのどの奥の口頭に炎症が起こり、空気の通り道をふさぐために起こります。
犬の遠吠えのような、ケーンケーンというような甲高い特有のせきが特徴的な症状です。
風邪症候群の症状から始まり、重症になると、陥没呼吸を起こしたり、呼吸困難からチアノーゼを起こすこともあります。
呼吸困難がひどい場合は入院が必要です。
症状の進み方が早く、急に悪化することもあるので、特有の甲高いせきが出たらすぐに受診してください。
外の冷たい空気に接すると、症状が治まることもあります。家庭では、加湿器などを使用して空気の乾燥を防ぎます。
アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん)
『アトピー性皮膚炎とは?』
慢性的に繰り返すかゆみの強い湿疹で年齢によってできやすい部位や症状が変化するのが特徴です。
アトピー素因を持った人に、環境因子が複雑に加わって発症する病気といわれますが、発症のメカニズムはまだよくわかっていません。
しかし、乾燥や摩擦による皮膚のバリア機能の低下が1つの原因になっています。両親やその家族にアレルギー体質の人がいると子供にも出やすいです。
『乳幼児のアトピー性皮膚炎の特徴』
①生後すぐ症状がでることはまれで、2~3ヶ月ごろから赤い湿疹が出始めます。
②おでこや目のまわり、頬、耳たぶの付け根など、顔を中心に赤く湿った湿疹が見られます。背中やおなか、手足、また、わきの下にもみられることがあります。
③症状が重くなると、ふけが出たり、ジュクジュクしたかさぶたがでてきます。
④湿疹が体のほぼ左右対称の位置に出ます。
⑤症状が2ヶ月以上続きます。
⑥1歳を過ぎると、湿疹部分が次第に黒っぽくなり、乾燥してカサカサになることが多いようです。皮膚が厚くなり触るとざらざらした感じになります。できやすい部位も首の周りやひじやひざの内側などに移っていきます。
⑦耳やぶのしたが切れる、耳の後ろがジュクジュクする耳切れの症状がでます。
アレルギーを起こす物質(アレルゲン)は、ハウスダスト、ダニ、動物の毛、皮膚表面にいるカビ(カンジダ菌など)などで、食べ物は、鶏卵、牛乳、小麦、魚などさまざまです。
また、皮膚の細菌(ブドウ球菌)が症状の増悪因子となっています。
赤ちゃんは強いかゆみのために、体や顔を布団などにこすりつけたり、手で引っかいたりします。
つめは短く切っておきましょう。
気管支喘息(きかんしぜんそく)
『気管支喘息とは?』
アレルギーやウイルス、細菌の感染によって、発作的に気道が収縮し、空気の通りが悪くなる病気です。
気管支が狭くなるため、息をするとゼーゼーとかヒューヒューとか音がします。
軽症の場合は咳き込むだけですが、重くなると激しく咳き込んで呼吸が困難になり、場合によっては窒息死や心不全に至ることもあります。
ハウスダストや動物の毛、たばこの煙を吸い込んだことなどによって、誘発されます。
喘息による発作は、春先や初秋など季節の変わり目で、気温の差が激しい夜や明け方にかけて多く起こる傾向があります。
咳き込むだけの軽い症状から、病状が進行すると肩を上下させて苦しそうに息をし、さらに進行すると寝ていられずに座って呼吸するようになります。
『治療方法と注意』
気管支拡張薬の内服や吸入、場合によっては点滴による治療を実施します。
アレルギーを引き起こす物質、アレルゲンを日常の生活から排除することが大切です。
発作が起きたら、服を緩めて上体を起こし、コップ1杯の水を飲ませます。
発作が治まらない場合は、夜間でも受診しましょう。
アレルギー性鼻炎(アレルギーせいびえん)
『アレルギー性鼻炎とは?』
くしゃみが止まらなくなったり、水のような鼻水が出て、鼻が詰まる、こんな症状が続くのがアレルギー性鼻炎です。
一年中、症状が見られる場合が多いのですが、季節の変わり目などの気温の差が大きい時期に、症状が悪化することがあります。
動物の毛やハウスダスト、ダニ、花粉、カビなどが原因となり、鼻が詰まっているため口で息を吸い、熟睡の妨げとなります。
食物アレルギー(しょくもつアレルギー)
『食物アレルギーとは?』
じんましんが出たり、嘔吐や下痢、場合によっては鼻炎や結膜炎、ゼーゼーと音をさせて呼吸したりするなどの症状がでます。
食物に含まれるタンパク質などがアレルゲンとなり、食後まもなく症状が現れるのがほとんどですが、かなり時間がたってから症状がでることもあります。
赤ちゃんによって個人差がありますが、比較的アレルギー反応を起こしやすい食品として、卵、牛乳、魚などの動物性食品のほか、小麦やそばなどの食物性食品が挙げられます。
これらは、比較的アレルギー反応を起こしやすいのであって、実際にはほとんどの食品にアレルギー反応を起こす可能性があります。
専門家でもアレルゲンを特定することは難しいため、赤ちゃんが食べたものや使用した調味料などを日記などでメモを残しておくと、受診した際のアレルゲン特定に参考となります。
成長とともに症状が軽くなることが多い病気で、厳しい食事制限による栄養障害を避けるためにも、独自に判断せず、病院での検査結果や医師の指導に基づいて、献立を決めることが大切です。
小児ストロフルス(しょうにストロフルス)
『小児ストロフルスとは?』
虫刺されに対する免疫が不十分な赤ちゃんが、蚊やノミなどの虫に刺されて、体の中の抗体が過敏に反応して発疹やかゆみといった症状が現れる病気です。
蚊などの虫が多くなる春から夏にかけて発症しやすく、かゆみを伴い、赤いブツブツした丘疹が腕や脚に出て、場合によっては丘疹に水疱が混じっていることもあります。
かゆみが激しく、引っかくために出血してかさぶたになったり、とびひのようになったりします。
虫刺されが懸念される、公園などへ出かけるときは虫除けスプレーを使用したり、腕や脚を露出させないような服装をさせることが、この病気の予防策となります。
もし刺されたら、石鹸でよく洗い、ブツブツの部分は清潔にすることが大事です。
ミルクプロテインアレルギー
『ミルクプロテインアレルギーとは?』
腸の機能が未熟な新生児~乳児に起きやすい食物アレルギーの一種で、鶏卵アレルギーと並んで発症頻度が高く、水溶性の下痢や嘔吐、じんましん、腹痛、血便、湿疹などの症状が現れます。
名前のとおり、粉ミルクや牛乳が原因となり、摂取してからだいたい9時間以内に症状が現れます。
下痢が2週間以上も続き、脱水症状を起こす場合や、体重の減少を伴う場合、さらに症状が悪化すると呼吸困難や血圧低下などを引き起こし、命に関わる危険もあります。
『治療方法と注意』
体重減少を伴う重症の場合は、点滴をおこなうこともあります。
症状が現れたら、アレルゲンとなる粉ミルクや乳製品の摂取は避け、アレルギー用の粉ミルクを飲ませるのが対策といえますが、医師に相談の上、使用することをお勧めします。
風邪症候群(かぜしょうこうぐん)
『風邪症候群とは?』
原因の多くはウイルス感染です。気道は、鼻腔、咽頭、口頭の上気道に分かれますが、このうちウイルスの感染によって炎症を起こすのが風邪感染症候群です。
主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛み、発熱などです。ウイルスがついた部位によって症状の出方に違いがあり、花の粘膜につけば鼻水や鼻づまりなどの症状が出ますし、のどにつけばせきやのどの痛みが強く出てきます。腹痛や下痢、おなかや手、足に発疹が出たりすることもあります。
また、中耳炎を引き起こす場合もあります。
6ヶ月くらいまでの赤ちゃんはママから免疫をもらっているので風邪を引いてもあまり高い熱を出しません。
37度台くらいまで治るでしょう。6ヶ月を過ぎると免疫がなくなり始め、それ以前に比べて症状が重くなります。
風邪ウイルスの種類は何百種類もあるといわれていて、風邪を引いて1つのウイルスに対する免疫ができても、また別のウイルスに感染すれば、繰り返し風邪を引きます。
乳幼児にとって、風症候群はもっともポピュラーな病気で風邪にかかりながら抵抗力をつけていくということになります。
症状が軽く、赤ちゃんの機嫌が良く食欲もある場合は2~3日様子をみても構いません。
しかし、38度以上の熱があり、せきや鼻水などの症状がひどく下痢をしたり、ぐったりしているときは早めに受診してください。
熱が高くなくても顔色が悪く、不機嫌で食欲がない場合も、やはり受診しましょう。
『治療方法と注意』
治療はウイルスに直接働きかけて症状を抑えるのではなく、対症療法で症状を和らげます。
熱や痛みには解熱鎮痛薬、せきやたんにはせき止めやたんを出しやすくする薬、鼻づまりには抗ヒスタミン薬などが使われます。
合併症を防ぐために、抗菌薬が使われることもあります。
風邪を引いてママが一番心配するのは熱です。
熱は病原体の力を弱めるとともに、体の免疫力を高める効果があります。
風邪では自分の出す熱で脳に影響が出るということはまずありません。
あわてて解熱薬を使う前に、いくつかの条件を考慮したうえで判断してください。
38.5度以上あり、前の解熱葯使用から8時間以上たっている時に使いましょう。小児では副作用が少ないアセトアミノフェンが良く使われます。
解熱薬を処方されたら医師に使用法を十分に確認しておくことが大切です。
嘔吐や下痢がある場合は、消化がいいおかゆやうどんなどを食べさせるといいでしょう。
柑橘類の飲み物は、下痢を悪化させるので避けましょう。それ以外の食事なら、脂っこいものを避ければ、好みの食事で大丈夫です。
熱があるときは、脱水症状にならないようにし、湯冷まし、麦茶、ベビー用イオン飲料などをこまめにのませます。
入浴は、熱がある程度下がれば軽くシャワーしてあげましょう。ただ、体力が落ちていますから、短時間でサッと済ませて。
熱があるときは汗をかきやすいので蒸しタオルで体を拭いてあげるとさっぱりします。
おたふくかぜ
『おたふくかぜとは?』
ムンプスウイルスの飛沫感染によってうつり、潜伏期間は16~18日です。
耳の下の耳下腺という唾液腺が炎症を起こして腫れ、痛みを伴う病気です。
耳下腺の腫れは両側だったり、片側だったりします。
同時に腫れることもあれば、はじめに片側が腫れて2~3日してから反対側が腫れることもあります。
また、耳下腺だけでなくあごの下の顎下線が腫れることもあります。
熱は38度前後でそれほど高くなりませんし、全くでない場合もあります。
発病してから7~9日はうつる可能性があるので注意が必要です。
唾液腺から唾液を出す管が腫れるので唾液がでると痛くなります。
あまりかまなくてもいいものを与えましょう。熱は2~3日で引き、4日~約1週間で腫れもひいてきます。
『治療方法と注意』
安静にして、自然に治るのを待ちます。
食べ物を噛んだり、唾液が分泌されると痛むので、柑橘類などの酸っぱいものは避け、のどごしのいいものを与え、水分補給もしっかり行います。
腫れた頬の痛みを和らげるには、ぬれたタオルで冷やします。
逆に温めたほうが気持ちがいいのであれば、温湿布などをしてあげましょう。
まれに、耳下腺が腫れて3~10日後に激しい頭痛や嘔吐などの症状がでる無菌性髄膜炎や、難聴や睾丸が腫れて痛む睾丸炎などの合併症を起こすことが。
大人の男性が睾丸炎になると、まれに子供ができなくなる場合もあるので注意が必要です。
2歳から9歳ごろにかかることが多く、一度かかれば免疫がつきますが、後に耳下腺が腫れることがあります。
これはウイルスで起こる場合が多く、症状も軽くすみます。
母乳を与えているママがおたふく風邪とわかったときは、診断がつく前の潜伏期間に赤ちゃんに感染している可能性があります。
赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
はしか
『はしかとは?』
感染力が強く、潜伏期間は10~12日。
38度前後の熱から、せき、くしゃみ、鼻水などの風邪症状や、口の中やのどが赤くなる、目やにや充血といった症状も加わり徐々に悪化。
3~4日後にはいったん熱は下がりますが、すぐに上昇します。
この頃口の中のほおの内側に小さな白いブツブツが数個~数十個見られます。
これはコブリック斑といい、はしか特有の症状で診断の重要な手がかりとなります。
この後すぐ後に顔や体へと発疹が広がります。
2度目の発熱後、1週間ほどで発疹が赤から赤褐色に変わり、色素沈着を残すことはあります。
その頃には熱も下がり、急速に回復に向かいます。
『治療方法と注意』
特効薬はないので、安静にして症状を軽くする薬で体力の消耗を防ぎます。
肺炎、気管支炎、脳炎などの合併症に注意してください。
発疹が出て1週間を過ぎても熱が下がらない、せきがひどい、全身状態が悪いときは必ず受診を。
はしかはかかったひとの約1000人に一人は死亡する可能性がある恐ろしい病気です。
唯一の対抗手段は予防接種なので、1歳を過ぎたらすぐに受けましょう。
風疹(ふうしん)
『風疹とは?』
風疹ウイルスの飛沫感染によって起こるかるいはしかのような病気で、発疹が三日ほどで消えることから三日ばしかと呼ばれています。
潜伏期間は2~3週間。回復期に合併症の脳炎を起こすこともあるため、軽視は禁物。
せきや鼻水などの風邪のような症状に始まり、顔や耳の後ろに小さな赤い発疹が出て全身に広がります。
はしかの発疹よりまばらで小さく、色も薄いです。発疹同士がくっついて大きくなったりすることはなく、色素沈着もありませんが、のどや目が赤くなることがあります。
発疹が出る少し前から耳の後ろや首のリンパ節が腫れてきます。
熱は37~38度くらいでそれほど高くはなく、出ない場合もあります。
耳の後ろやリンパ節の晴れは3週間以上続くことがありますが、熱やせき、発疹などは3~4日で治ります。
発疹が出る数日前から発疹が出てから5日くらいまでは、人にうつる可能性があります。
とくに妊婦に感染すると胎児に影響が出る可能性があるので注意が必要です。
乳幼児の場合は比較的症状がかるい病気ですが、小学校高学年から大人がかかると高熱が続いたり、発疹が驚くほどたくさん出ることがあります。
『治療方法と注意』
熱と発疹が出たら、すぐ受診を。
軽症のときは問題ありませんが、溶連菌感染症に似ていることもあり、抗体検査をすることもあります。
高熱が続くようなら入院することもありますが、たいていは自然に治ります。
熱があるときは、消化がよく口当たりのいいものを与え、水分補給を心がけて脱水症状を防ぎます。
元気であれば寝ている必要はありません。
普段どおりにすごして大丈夫です。
ただしほかの人に移す恐れがあるので、発疹が消え、医師の許可が出るまでは、家の中ですごしましょう。
また、この病気で心配なのは、妊婦が妊娠初期に感染するとおなかの赤ちゃんにも感染して、白内障、心臓病、難聴などの障害を持って生まれる可能性が出てくることです。
子供が1歳を過ぎたら必ず予防接種を受けさせましょう。
水疱瘡(みずぼうそう)
『水疱瘡とは?』
水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって起こり、潜伏期間は2~3週間です。
37~38度ほどの熱と同時に、頭や顔に虫刺されのようなかゆみを伴う発疹が現れ半日から2日ほどで全身に広がります。
発疹は口の中やまぶた、陰部などの粘膜にもできます。
やがて小豆大の水痘に変わり、さらに2~3日後には乾いてしぼみ、黒いかさぶたになってはがれ落ちます。
全部が黒いかさぶたになって乾いたら治ります。
発疹ができてから治るまでの期間はだいたい10日前後です。
『治療方法と注意』
水とかが出たときや破れるとき、ひどくかゆがります。
かゆみを抑えたり発疹をかきこわして化膿したときは、抗ヒスタミン薬や抗菌薬の内服薬や軟膏などが処方されることがあります。
水疱をかきこわすと跡が残りやすいので、つめを短く切り、清潔にしましょう。
熱は1~2日出ることがありますが、解熱薬は使用せず様子を見てください。
水痘が1つか2つ程度の受診は早すぎて診断がつかないこともありますが、まだ症状が出るかでないかの早い時期にアシクロビルという抗ウイルス薬をタイミングよく服用させると、発病しても軽くてすみます。
インフルエンザ
『インフルエンザとは?』
インフルエンザウイルスに感染することによって起こり、かなりの勢いで感染が広がる病気です。
感染者のくしゃみやせきによって飛び散ったウイルスが鼻やのど、気管支などに入りこんで炎症をおこします。
潜伏期間は1~3日。
ウイルスの種類によって特徴的な症状が異なりますが、寒気を伴う高い熱を出す場合が多く、せき、のどの痛み、鼻水、ずつ、筋肉や関節の痛み、時には吐き気、下痢、腹痛などの消化器系の症状を引き起こします。
発熱は1週間近く続きます。
風邪の症状に比較的にていますが、自己判断で風邪薬を飲ませると症状が悪化する場合があるので医師の診察を受けましょう。
まれに月齢の低い赤ちゃんがかかると細気管支炎を起こすことがあります。
もう少し大きい乳児や幼児でも症状が長引くと急性気管支炎や肺炎、中耳炎などの合併症になることもあります。
ここ数年話題となっているインフルエンザ脳炎や脳症などの合併は重い後遺症を残すことがあります。
『治療方法と注意』
インフルエンザが流行しているときは早めに受診を。
3~4日たっても熱が下がらず、ほかの症状がひどくなったときは再び受診しましょう。
すぐに受診できない場合、以前に処方された解熱薬を使うママもいますが、アセトアミノフェン以外は使わないほうがいいでしょう。
また、体重によって薬の量が違うので、上のお子さんに処方された薬は飲ませないでください。
インフルエンザにはA型、B型、C型のウイルスがあり、最近はインフルエンザの型を調べるため、鼻水を綿棒でぬぐって検査する方法がとられるようになりました。
処方された薬を飲み、安静にして保温や保湿に注意しましょう。
食欲がなければ無理に食べさせる必要がありません。
吐いたり、下痢の場合は脱水症状を起こす心配があるので水分補給は欠かさずに。
プール熱
『プール熱とは?』
夏風邪の一種で、感染者の飛沫やおなじタオルを使うことなどによって感染します。
潜伏期間は5~7日。
39~40度の高い熱が出て、のどが腫れて痛む風邪に似た症状が現れます。
耳の前やあごの下のリンパ節も腫れ、目の充血、なみだ目、目やにがでたりする結膜炎の症状を伴い、下痢や嘔吐の症状が見られることも。
熱は3~4日続き、そのほかの症状は約1週間で治ります。
『治療方法と注意』
対症療法が中心です。
安静を心がけ、つらそうな場合は解熱薬を飲ませたり水まくらなどで冷やしてあげるといいでしょう。
目の症状には点眼薬が使われることのあります。
食事はのどごしがよく消化がいいものを与え、水分をしっかり補給します。
突発性発疹(とっぱつせいはっしん)
『突発性発疹とは?』
ヒトヘルペスウイルス6型の感染によって起こる病気です。(7型でも類似の症状をきたすことが知られています。)
潜伏期間は7~14日。
生後4ヶ月から1歳くらいまでの赤ちゃんに多く、はじめて「高熱が出た」と、ママやパパをあわてさせることが多い病気です。
突然、38~39度の高熱が3~4日続きます。
でも、熱のわりには比較的機嫌が良く、食欲もそれほど落ちないことが多いようです。
軽い下痢をしたり、せきなどの症状を併発することもあります。
熱が下がる頃からあせもに似た赤くてこまかい発疹が胸やおなかに出て、やがて全身に広がります。
手や足にはあまり出ません。
発疹の出ている時期に、不機嫌になったりかゆがる子もいるようです。
2~3日すると発疹の色が薄くなり、やがて消えます。
ほかの赤ちゃんにうつることはほとんどありません。
とくに心配をする病気ではありませんが、高熱による熱性けいれんのきっかけになったり、まれに、脳炎、髄膜炎などの合併症を起こすことがあるので経過観察が必要です。
受診は必要ですが、熱があっても機嫌が良く、水分も十分に取れているようなら、解熱薬を使わなくても自然に治ってしまうことも良くあります。
熱が出ず、発疹だけが出る場合もありますが、いずれにせよ症状が出始めたら必ず病院にいきましょう。
家では安静にさせ、水分を十分取らせることです。
『治療方法と注意』
熱のため、いつもよりミルクの飲みが悪くなったり、離乳食が進まなかったりすることが良くあります。
その場合は湯冷ましや薄めた麦茶、ベビー用イオン飲料などを与えて水分を十分に補給し、離乳食はうどんなどのどごしのいいものにします。
軽い下痢があっても、機嫌が悪くなければ普段の飲み物や食事を与えてもかまいません。
4~5日たっても熱が下がらない場合は再度受診しましょう。市販の解熱薬を乱用することは避けてください。
りんご病
『りんご病とは?』
ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こり、7~14日の潜伏期間のあと発症します。
2歳未満でかかることはほとんどなく、主に幼児から小学校の低学年に多く見られます。
また、両側の頬がまるで真っ赤なりんごのようになります。
顔に続いて腕や太もも、おしりなどにも発疹ができます。
体にできる発疹は、はじめはこまかく、そのうちに広がってほかの発疹とくっつきだし、レース状の網目模様になって広がります。
かゆみを感じることもありますが、それほど強くありません。
妊婦が感染すると、流産の原因となることがあるので注意が必要です。
潜伏期間が長いので、発疹が出てきたときはすでに感染力がありません。
ほおの赤みも体の発疹も7~10日くらいで自然に治っていきます。
また、合併症が出ることもほとんどありませんから、特別な治療をする必要はないでしょう。
安静にして、皮膚の清潔を保つように心がけましょう。
『治療方法と注意』
石鹸で強くこすったり、入浴して体を温めたりすると、発疹がひどくなったり、消えかかっていた発疹がぶり返すこともあるので注意が必要です。
浴槽に入ることは控え、シャワーでサッと洗い流す程度にしておきましょう。
かゆみが強いときは、かゆみどめの軟膏などを処方してもらってください。発疹以外に症状がなく、発熱などもなく元気なら普通に生活していても大丈夫です。
百日ぜき(ひゃくにちぜき)
『百日ぜきとは?』
百日せき菌の飛沫感染で起ります。
1956年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。
当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない新型の精製ワクチンを使っています。
百日せきは普通のカゼのような症状からはじまります。
続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。
せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。
熱は出ません。
乳幼児では咳で呼吸ができず、チアノ-ゼやけいれんがおきることがあります。
肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。乳児では命を落とすこともあります。
1970年代後半に予防接種率が低下した際、百日せき患者が多数出て、113名の死者を出しました。
このようなことを繰り返さないためにもぜひ予防接種を受けましょう。
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
『溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)とは?』
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)は、ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こり、7~14日の潜伏期間のあと発症します。
2歳未満でかかることはほとんどなく、主に幼児から小学校の低学年に多く見られます。
また、両側の頬がまるで真っ赤なりんごのようになります。
顔に続いて腕や太もも、おしりなどにも発疹ができます。
体にできる発疹は、はじめはこまかく、そのうちに広がってほかの発疹とくっつきだし、レース状の網目模様になって広がります。
かゆみを感じることもありますが、それほど強くありません。
妊婦が感染すると、流産の原因となることがあるので注意が必要です。
潜伏期間が長いので、発疹が出てきたときはすでに感染力がありません。
ほおの赤みも体の発疹も7~10日くらいで自然に治っていきます。
また、合併症が出ることもほとんどありませんから、特別な治療をする必要はないでしょう。
安静にして、皮膚の清潔を保つように心がけましょう。
『溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)の治療方法と注意』
石鹸で強くこすったり、入浴して体を温めたりすると、発疹がひどくなったり、消えかかっていた発疹がぶり返すこともあるので注意が必要です。
浴槽に入ることは控え、シャワーでサッと洗い流す程度にしておきましょう。
かゆみが強いときは、かゆみどめの軟膏などを処方してもらってください。
発疹以外に症状がなく、発熱などもなく元気なら普通に生活していても大丈夫です。
B群溶連菌感染症(Bぐんようれんきんかんせんしょう)
『B群溶連菌感染症(Bぐんようれんきんかんせんしょう)とは?』
原因となるB群溶血性連鎖球菌は、健康な人ののどや腔内に定着していることが多い細菌です。
妊娠中の女性が、この細菌に感染していることに気づかずに出産すると赤ちゃんに感染します。
その結果、重い敗血症や髄膜炎、頭蓋内出血を引き起こすことがあります。
B群溶連菌感染症(Bぐんようれんきんかんせんしょう)は生後1~2日で現れる早期型と生後1~2ヶ月ごろ現れる遅発型があります。
B群溶連菌感染症(Bぐんようれんきんかんせんしょう)は特徴的な症状がある病気ではありませんが、呼吸が荒い、ウトウトと寝てばかりいる、顔色が悪いと思ったら受診しましょう。
完全に治るまで、入院して治療を続けます。
細菌感染が原因のため、抗菌薬を投与したり、肺炎を併発した場合は、人工呼吸器で呼吸をサポートします。
症状の程度によって入院日数は違いますが、目安は数週間から数ヶ月です。
乳児下痢症(にゅうじげりしょう)
『乳児下痢症とは?』
ウイルス性胃腸炎ともいい、ウイルスなどの病原体が胃腸に感染して起こる病気です。
感染ウイルスには、ロタウイルス、小型球形ウイルス、アデノウイルスなどがあり、ロタウイルスが感染して発症することが多いです。
最初の症状は嘔吐、ここから次第に下痢を生じるようになり、発熱を伴うことも。
下痢は水溶性で、血液が混じることもあります。
ロタウイルスが原因となっている場合は、酸っぱいにおいがし、米のとぎ汁のような白っぽい便が1日に何度もでます。
嘔吐と下痢のために、脱水症状が引き起こされることも多く、症状が悪化するとぐったりしたり、尿の出が悪くなることもあります。
『治療方法と注意』
ベビー用イオン飲料、麦茶、湯さましなどで十分な水分補給を与えましょう。
このとき、一度に与えると吐きやすいので、何回かに分けて飲ませましょう。
食欲がなければ無理に食べさせなくてもいいですが、水分補給は大事です。
水分がとれないときは、すぐに受診しましょう。
離乳食が食べられそうなときは、症状をみながら、よく煮たおかゆなど消化のいいものを少しずつ与えましょう。
ロタウイルスは感染力が強く、唾液や排泄物から経口感染します。
潜伏期間は2~4日、寒くなり始める頃に多く発生し、春先まで流行するため、冬の下痢の代表的なものに挙げられます。
何度も下痢をすることきは、おしりがかぶれないよう清潔にするよう心がけることも大切です。
細菌性胃腸炎(さいきんせいいちょうえん)
『細菌性胃腸炎とは?』
細菌性胃腸炎ともよばれ、食後に激しい下痢や嘔吐、腹痛が起こったときや、家族にも同様の症状が起こったとき、とくに血便が見られたときは、細菌性胃腸炎の可能性が高いといえます。
原因となる細菌にはいくつかあり、その種類によって症状が異なります。
サルモネラ菌
牛や豚、鶏の糞便にいる菌で、これらの肉類や卵、加工品、乳製品にもいる菌です。
とくに卵は集団食中毒の原因の半数を占めるので、子供に卵を与えるときは、必ず火を通したほうがよいといえます。
また、ミドリガメなどのペットから感染することもあります。
8月をピークに、5~10月の気温が高い時期の感染が傾向として多く、感染して12~24時間で、激しい下痢や嘔吐、発熱などの症状が出ます。悪化すると、ひきつけや意識障害が起こることも。
カンピロバクター菌
牛、豚、鶏、犬や猫などのペットの糞便にいる菌で、鶏肉の半数にこの菌がいるといわれます。
感染して3~10日間で感染し、発熱や嘔吐に加え、1日に何回も水溶性のうんちが出ます。
病原性大腸菌
大腸菌は人や動物の腸管に存在する菌で、ほとんどは病原菌ではありません。
病原性があるものは、組織侵入性大腸菌(そしきしんにゅうせいだいちょうきん)、毒素原性大腸菌(そしきげんせいだいちょうきん)、腸管病原性大腸菌(ちょうかんびょうげんせいだいちょうきん)、腸管出血性大腸菌(ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん)の4種類です。
中でも注意が必要なのが、O-157に代表される、腸管出血性大腸菌で、とても感染力が強く、人から人へも感染します。
感染して2~7日で発症し、下痢や激しい腹痛、発熱、倦怠感のあと、大量の鮮血便が見られるのが特徴です。
乳幼児の場合は、急性腎不全や急性脳症を起こして死にいたる危険性もあります。
『治療方法と注意』
細菌性胃腸炎と疑われる症状が出たら、すぐに受診をしましょう。
細菌性胃腸炎では、細菌に感染したうんちをすべて体外に排出するため、下痢がひどくても下痢止めを使用しないこともあります。
症状が重いときは入院することもあります。家庭では、水分補給に心がけましょう。
食中毒を予防するため、食品や調理器具は衛生管理に気をつけることが大切です。
70度以上の加熱を数分行えば、ほとんどの病原菌は死滅しますので、乳幼児期には必ず火を通したものを与えましょう。
このほか、冷蔵庫のなかは定期的に中のものを取り出して、アルコールなどで殺菌消毒するようにしましょう。
ペットから感染することもあるので、ペットを触った後や、外から帰ってきた後、食事前などは、手を石鹸で洗うことをおすすめします。
胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)
『胆道閉鎖症とは?』
胆道とは、肝臓から腸に胆汁(たんじゅう)を送る管のこと。
この胆道が生まれつき塞がっていると、胆汁が腸まで流れず、肝臓にたまってしまう病気です。
生後2週間くらいを過ぎても黄疸(おうだん)が軽くならず、生後1ヶ月くらいで緑がかった黄疸が目立ってきます。
普通、うんちの色は茶色いですが、これは胆汁がうんちに排出されているためであり、胆道が塞がって胆汁が排出されないと、うんちの色は薄くなります。クリーム色~白色。
病状が悪化すると、肝臓が腫れて腹水(ふくすい)がたまり、おなかが膨らんできます。
さらに悪化すると肝硬変になることも。肝硬変とは、肝臓の細胞が破壊されて肝臓全体が硬くなる病気。
呼吸困難や吐血を伴い、死にいたるケースもあります。
ウンチの色が病気発見の手がかりとなるため、異常を発見したら、すぐに受診を。